認知症のある方の「見え方」をVRで伝える|研修向け制作事例

株式会社介護共育研究会 様

  • VR制作

認知症に関する講演や研修、啓発活動などを行う中で、「認知症を持つ方が普段どのように見えているのかを、もっと分かりやすく伝えたい」というご相談から始まったVR制作事例です。

紙や文章だけでは実感しにくかった「見え方」を、身近な食事シーンを使ってVRで表現。利用者自身が操作しながら見え方を切り替えられる「バーチャルかんかん認知症学」を企画・撮影・編集しました。

紙や文章だけでは、認知症の「見え方」まで伝えにくかった

今回ご相談いただいたのは、講演や研修、認知症に関する啓発活動、家族介護のサポート、企業向けの介護離職防止や従業員教育支援などを行っている会社です。

認知症について伝える中で抱えていたのが、「文章では説明できても、実際にどのように見えているのかまでは伝わりにくい」という課題でした。

たとえば、洋服が掛かっているだけでも人のように見える場合がある。

そのこと自体を本や資料で説明することはできます。

しかし、それを読んだ人が、

「実際にはどんな感じに見えるのか」

まで具体的にイメージすることは簡単ではありません。

紙を使った説明だけでは、認知症を持つ方が見ている世界を実感してもらうことに限界を感じていました。

そこで、もっと分かりやすく伝えられる方法を探していました。

360°VRなら、認知症を持つ方の世界をもっと体感的に伝えられる

MP-Strategyとのきっかけは、東大阪で開催された交流会でした。

そこでご覧いただいたのが、360°の空間を自由に見ることができるバーチャル工場見学です。

そのVRを見て、

「この仕組みを使えば、認知症を持つ方が見ている世界も、よりリアルに表現できるのではないか」

と感じていただいたことから、今回の制作につながりました。

VRについて分かりやすく情報をお伝えしていたことも、相談いただいた理由の一つでした。

身近な「食事」を題材に、見え方を切り替えられるVRを制作

制作にあたり、最初からVRの画面を作り始めたわけではありません。

まずクライアントと一緒に考えたのが、

「どの場面なら、認知症について一番身近に感じてもらえるか」

ということでした。

そこで選んだのが、普段の生活の中でも身近な食事のシーンです。

制作は次の流れで進めました。

  1. STEP 01

    VRで表現する身近なシーンをクライアントと策定

  2. STEP 02

    食事シーンを撮影

  3. STEP 03

    見え方を切り替えるVRの仕様を検討

  4. STEP 04

    認知症を持つ方の見え方を表現する素材を調整

  5. STEP 05

    VRとして編集

単に食事風景を360°で見るだけではなく、ボタン一つで見え方が切り替わる仕様をご提案しました。

通常の食事シーンから操作することで、認知症を持つ方の見え方を表現した状態へ切り替わります。

それぞれの表現についても、できるだけリアル感が伝わるよう、一つひとつ素材を調整しながら制作しました。

バーチャルかんかん認知症学

見るだけではなく、自分で触って確かめられる研修コンテンツへ

今回のVRの特徴は、制作された映像を一方的に見るだけではないことです。

利用者自身がVR上を操作しながら、知りたいところを確認できます。

さらに、ボタンを操作することで見え方が変化するため、

「説明を聞く」だけではなく、「自分で操作しながら確かめる」

という体験ができます。

クライアントからも、自由にユーザーが操作しながら知りたいことを確認できる点を評価いただきました。

紙や文章だけで説明していた内容を、実際の生活場面の中で確認できるコンテンツとなりました。

研修参加者から「目から鱗」という趣旨の反応も

完成した「バーチャルかんかん認知症学」は、実際の研修などで活用されています。

クライアントによると、VRを体験した参加者からは、目から鱗だったという趣旨の感想が多く寄せられたとのことです。

また、介護の現場で、「なぜ、このような行動になるのだろう」と疑問に感じていたことについて、認知症を持つ方からどのように見えているのかを知ることで、理解につながる場面もありました。

クライアントからは、課題としていた「認知症を持つ方の世界を具体的に理解してもらう」という点について、研修の理解度向上につながったとの評価をいただいています。

また、研修での反応をきっかけに、制作したVRは他の場でも活用されています。

認知症をはじめ「言葉だけでは伝えにくいこと」をVRで伝える

今回の制作では、VRそのものを作ることが目的ではありませんでした。

出発点にあったのは、

「紙や文章だけでは伝えにくい認知症の見え方を、どうすればもっと分かりやすく伝えられるか」

という課題です。

その課題に対して、

  • 何を伝えたいのか
  • どんな場面なら身近に感じてもらえるのか
  • VR上でどのように操作してもらうのか
  • どのような表現なら伝わりやすいのか

をクライアントと整理しながら、企画・撮影・編集まで進めました。

VRを作りたいという段階まで決まっていなくても、「言葉や写真だけでは伝えにくいものを、もっと分かりやすく伝えたい」という段階からご相談いただけます。

言葉や写真だけでは伝えにくいことを、もっと分かりやすく伝えたい方へ

VRを作ること自体が決まっていなくても問題ありません。

  • 「説明しているけれど、なかなか実感してもらえない」
  • 「実際の状況を、もっと分かりやすく伝える方法を考えたい」

といった段階から、何をどのように見せると伝わりやすいかを一緒に整理します。

自社の場合もVRで表現できるか知りたい方は、お気軽にご相談ください。

クライアント
株式会社介護共育研究会 様
所在地
〒560-0002 大阪府豊中市緑丘5-6-12
事業内容
介護分野コンサルティング
介護ビジネス支援
介護離職予防対策サービス
かんかん認知症学
会社URL
https://tomonikaigo.jp/
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